2016-01-01から1年間の記事一覧

ETF増額が予想されるが、正しい政策なのか?

今週最大の注目は、28日(木)開催の日銀政策決定会合。 先のブルームバーグ報道から、ETF増額やマイナス金利での銀行貸し出しが決定されるのではと憶測されている。インフレ見通しが悪化するたびに、新しい政策を打ち出していかなくてはならないかのように…

追加緩和、ヘリマネ導入をを催促する外人たち

「日銀、マイナス金利での金融機関への貸出検討」とのブルームバーグ報道から火がつき、ドル円は強異レジスタンスと考えられていた110円を突破し、110.74円前後まで上昇した。今回のドル円上昇は、海外勢主導である。国内のアナリスト、トレーダーは、年初の…

強い株価は何を意味する?

本日日経平均は457円高。円高を物ともせず、力強く上昇した。背景には原油価格の上昇があるのであろうが(経済的には原油価格の上昇は日本経済にとって悪影響を及ぼすはずだが)、先のワシントンG20で確認された、財政政策での世界的景気浮揚運動が日本株に…

方向感を失うマーケット、膠着状態が続くか

ドル円相場は107円台半ばのサポートが破れずリバウンドすることになったが、109.70円から110円にかけては強いレジスタンス。レジスタンスを突破するほどの力もなく、109円前後での膠着状態となっている。ユーロドルも1.1465を試して失敗したが、基本的に上海…

下がらなくなったドル円

材料面で、あまりにも円高材料が揃いすぎてしまったのであろう。長期プレーヤーはドル円ロングで捕まっているが、短期のプレーヤーはほぼ全員ショートで捕まったのだろう。月曜日のモーニングサテライトを見たとき、為替の専門家でもないゲストが「まずは、…

当局の努力は空振りに終わったか?

麻生財務相とルー米財務長官の会談では、先のG20声明を踏襲することで合意したものの、特別日本サイドに配慮したような内容はなかった。ラガルドIMF専務理事は、日本の報道ではあたかも「介入容認」に聞こえるような報道だったが、正確には介入には厳格な制…

薄れつつある日経とドル円の連動性

日経は500円超の急騰。昨日今日で1000円もの上昇である。3共済等の年金の買いと言われているが、おそらく海外ファンドやアルゴのショートカバーもあったのだろう。日経の上げはスゴイが、しかし付いて行く気にはなれない。1万7千円以上の日経は、ちょっと高…

ドル反転か

ユーロドルが、昨日最高値を更新したものの、現状従来レンジの下限を割り込んできている。ドル円も麻生財務相とルー米財務長官が14日に会談との報道もあり、109円台にしっかりの乗せてきた。ドル反転の兆しである。ユーロドルは1.13台後半をストップにショー…

ドルインデックスがダウントレンド入り

ドルインデックスがダウントレンド入りドルインデックスの週足チャートを見ると、雲を下抜けようとしている。ドルが全面安になる可能性が出てきた。このところ、円にばかり注目が集まったが、上海合意を考えると、ユーロドルも抜けるとすれば上方向なのだろ…

売られ過ぎの分は買い戻されるが

本日は金曜日なので、週末前のショートカバーが起こりやすい。特に、一部のプレーヤーは週末に何か安倍政権が秘密兵器を出してくるかもしれないと思っている。しかし、今の状況をしっかり分析すれば、多少のショートカバーはあったとしても、トレンドが変わ…

円独歩高

円高の動きがとまらない。昨日懸念した通りの展開だ。安倍首相がWSJに「介入はいけない」と先日発言したこともあり、介入のリスクはなくなったと市場は考え始めている。もはや、金利差がどうの、アベノミクスがどうのという相場ではなくなっている。潜在的に…

戻らないドル円、真性リスクオフなのか?

雇用統計以来、僅かの日数で110円割れを実現。明らかに売られ過ぎでもあるので、多少のリバウンドもありそうなものだが、戻らない。一方、豪ドルやユーロドルは頭が重くなっている。ドル安と言うよりは、いつのまにか円が主人公になりつつあるようだ。その場…

あまり材料にならない米雇用統計

本日は、米雇用統計。市場予想はNFP20.5万人、失業率4.9%。しかしながら、米雇用統計の数字で一喜一憂するマーケットは終わりつつある。良い数字が出れば、それなりに上がるし、悪ければドルは落ちるだろう。イエレン議長が、金融引き締めは目先ないと明言…

ドル高是正合意を前提としたポジションテイクを

イエレン議長の、衝撃的とも言える超ハト派的なコメントから、G20ではドル高是正合意があり、他のFOMC委員達が何を言おうと、当面マーケットが十分な落ち着きを見せるまでFRBは利上げすることはない。ドル安を前提としたかりそめのリスクオンマーケットが今…

ドル高是正合意を前提としたポジションテイクを

イエレン議長の、衝撃的とも言える超ハト派的なコメントから、G20ではドル高是正合意があり、他のFOMC委員達が何を言おうと、当面マーケットが十分な落ち着きを見せるまでFRBは利上げすることはない。ドル安を前提としたかりそめのリスクオンマーケットが今…

超Dovishだったイエレン議長

注目のイエレン議長の講演内容は、先のFOMC以上に超Dovishな内容。ブラート総裁を始めとした各連銀総裁とは、180度方向性が違っており、議長の方針が決定的な以上、米金融政策の方向性は、目先利上げの可能性、ほぼゼロとなった。こうなると、ドル安、リスク…

ドル円堅調

今週月曜日は春分の日振替休日で、日本は休場。そのタイミングでドル円の安値を狙うのではないかといった思惑や、昨日のテロ事件でリスクオフからくる円買い期待があり、ドル円のショートが積み上がっていたのでしょう。NY後場に112円台に乗せたあと、112円…

連続テロがブリュッセルを襲う

イースター前の静かなマーケットだったが、テロ事件の影響で大きく動いた。株が下落し、円が買われ、豪ドルは売られ(リスクオフ)、Brexitの可能性が高まるとの判断から、GBPが売られた。しかし、パリのテロ事件の時もそうだが、テロ事件の影響は長続きしし…

復活祭前、静かなマーケットとなりそう

今週末は復活祭、1年のうちでも、年末ほどではないが、流動性がかなり枯渇する時。先週のFOMC以来、リスクオン+ドル安という相場展開だが、ここから積極的に次の展開に持って行こうという意欲に欠ける雰囲気。週末が近づけば近づくほど動かなくなるので、何…

ドットの低下は実質的な金融緩和

FOMCにおいて、各委員の予想する2016年末の政策金利が0.75-1.00%と、年2回の利上げとなりドル全面安となった。昨年12月のドットチャートは年4回を示していた。ただ、これはFOMC委員の予想がマーケット予想に近づいただけだ。マーケットは年1.2回ともっと低い…

日銀政策変更せず

MRFがマイナス金利適用を外れた以外は、政策変更なし。一部に追加緩和期待(特にトレーダー)があったので、その分、円高方向へ動くが、レンジを大きく離れることはないというのが一般的な見立て。しかし、日本の政策期待もあって、このところマーケットが安…

ECBを受けてリスクオンだが、振れやすいマーケット

ECBの包括的緩和パッケージは、クレジットや金利専門家は高く評価しているようだ。出来る限りのことはやった感じがある。しかし、為替マーケットは先を見るので、先の包括パッケージで、当面ECB金融緩和は見込めない。もしかしたら、今年はもう政策変更ない…

ECB,BOJ,そしてFOMC

今週から来週にかけて中央銀行による大きな政策判断が発表される予定となっている。まず、今週木曜日にはECB理事会だが、金融緩和に踏み切ることは織り込まれており、市場にサプライズを与えるのはかなり難しい。マイナス金利幅を拡大した場合は、銀行への配…

注目は、明日の雇用統計ではなく、3月15日の日銀。

昨日の海外市場では、114.50円以上に一時ドル円は達したが、円買い戻しに113円台前半へと軟化した。本日の東京市場は、下値を試すかと思いきや、114.25円以上へと押し戻した。下げもキツイし、上げも強い。どちらが本トレンドか判り難い状況である。海外時間…

突如やってきたリスクオン、どこまで続くか

昨日、東京早朝に112円台前半をつけたあと、突然リスクオンの世界が始まった。これは、予め予定されていたことなのか、それとも偶発的な動きなのだろうか。ただ、多くのプレーヤーが考えがちなことは、このままの状態の株価、ドル円レートでは、当然3月末の…

G20前のポジション調整

G20前のポジション調整が起こり、昨日111円割れを試そうとしたドル円は、本日東京時間には112.62円前後まで回復した。しかし、上海株が(これもG20前の調整)でー6.4%の下落となると、ドル円は112円前後まで急反落となった。安値から1-2円程度の反発は、よ…

ドル円は、どこまで下がる?

クリントン民主党大統領候補が、「中国と日本は為替操作国」と発言してます。サンダース氏も、トランプ氏も同様な発言をしてます。誰が大統領になったとしても、日本は厳しい立場に置かれることが決定的になってます。先日、米財務相当局者は通貨安誘導に強…

Brexitに対する世の中の見方は間違っている

様々なメディア、識者のコメント、セルサイドレポートを読み、世界観を再構築してみると、「主権」に拘る右派が、経済的利益を犠牲にしてBrexitに進んでいるのかと考えていたが、その見方は間違っているようだ。実態はイギリスが欧州を見限った、見捨てると…

イベント少なく、G20待ちとなるか

今週は、経済指標の発表が少ない。また、最近のマーケットの関心事は目先の経済統計でもないので、少し攻めどころに欠ける週となりそうだ。台風の目となりそうなのがGBP。キャメロン首相以上の人気を持つ、ロンドン市長ボブ・ジョンソン氏がBrexitを主張し、…

力尽きつつある、ドル円の反騰

政府筋からの介入をほのめかす牽制もあり、ドル円は勢い良く114.87円前後まで反騰したが、次第に力尽きつつあるようだ。 年金筋からの買いも見えたが、所詮はリバランスのみなので、大きな金額になることはない。撃つぞ撃つぞと口だけ言ってても、何度も大量…