米中緊張緩和期待で少しリスクオン

中国の王受文商務次官が、
米国のマルパス財務次官と通商協議を行うため、
米国の招致に応じて訪米するとのニュースに、
市場はリスクオン気味に推移してます。

ただし財務次官同士が話し合って何か決めても、
トランプ大統領の「鶴の一声」ですべてが決まってしまうので、
会談するからと言ってすべてが丸く収まるとは考えない方が良いのかもしれない。

しかし、米中間選挙前には
米中が何らかの形で歩み寄るはずとの市場参加者の(勝手な思い込み)もあり、
しばらくはリスクオン局面となるのかもしれない。
簡単なニュースで動くケースが増えてきており、
トレーディングには慎重に臨みたい。

トルコリラは戻しているが。。。

トルコリラは反発、
15.50円前後の安値から本日は18.77円前後まで戻している。
しかし、この反発、
20円を超えることはおそらく難しいと思われるので、
19円手前は利食い売りに押されるのではないだろうか。

トルコリラは反発するが、
ユーロ売りは本格化している。
イタリアにおいて高速道路の橋が崩落する事故が起きたが、
この事故を理由に
イタリアが債務拡大するのではないかとの懸念も生じている。

ドル円の方向性は、
リスクオンなのか、リスクオフなのか、わかり難いこともあり、
ユーロドルの戻り売りに投機が集中するかもしれない。

FFRの議論が為替相場を動かす可能性は少ない?

本日より、日米通商交渉が始まる。
ただ、お互いに考えていることが違い、
妥協する接点がないので、
ウヤムヤに終わるという可能性が一番強い。

USTRは為替に関する権限がない。
日本では、貿易交渉が難航し、
何らかの円高プレッシャーがある可能性が高いと考えられているが
権限を超えて発言することは無いだろう。

ただ、そうは言っても、マーケットはドル円のウリ材料を探す。
今しばらくはトレードし難い字形が続きそうだ。

トルコリラ大暴落

トルコリラが大暴落。
日本人のロングポジションが大量に強制ロスカットとなった模様。
かなりの損失が生じているので、
何かで埋め合わせが必要になる。
損失が損失を呼ぶ、リスクオフマーケットになってきた。

ECBがウニクレディト等、トルコとの取引の多い銀行を検査し始めており、
トルコ危機がイタリア危機につながる連鎖が出てきている。
恐れていたことが実現しつつあり、
状況は本質的に変わってきた。

リスクオフポジションをメインにしたい。

日銀政策変更

日銀が政策変更した。
金融機関に対する副作用に対処するとの観測だったが、
発表された政策は、両サイドにバランスの取れたもの。
しかも新たにフォワード・ガイダンスなるものが導入されたため、
金融緩和環境が長続きするというイメージが高まったと言える。

貿易問題等があるので、
ドル円の上値は買い難いと思われているが、
本日の決定で、下もしっかりサポートされたと言えるかもしれない。

本日は月末でもあるので、月末フローにも注意だ。
昨日の動きを見ると、
ユーロ・ドルの買いが入りそうだ。

日銀待ち

最近、日本の金融政策が話題になることはなかったが、
日銀が積極的に新聞社等にリークしたことで、
明日の日銀政策決定会合が大きな焦点になっている。

ETF部分はあまり影響はないが、
問題はイールドカーブ・コントロールの枠組みを変えた場合。
変動幅を少し広めにするか、上方シフトさせるか、
それとも10月に引き伸ばすか、
対応次第である程度のマーケットインパクトが考えられる。

大方の市場参加者は、
明日変更となると拙速すぎと感じられるので、
おそらく10月だろうという事になっているが、
10月に上手く円安になっているとも限らない。
今以上に円高レベルであれば政策は封印される。
その意味では、今はチャンスだろう。

実質的に引き締めになるが、
政策転換の意図はないと、黒田総裁は説明することになるだろうが、
市場がそのまますんなりと言うことを聞くかどうかはわからない。
明日は面白い展開になりそうだ。

米GDP待ち

本日の焦点は米国第2四半期(4-6月期)GDP。
既にトランプ大統領がツィッターで漏らしているように、
強い数字が期待されている。

しかし、期待はずれだと、ドルは大きく落ちる可能性がある。
また、もう期待されている数字が大きくなっているので、
4%を超えてきても、
市場の反応は大したものにならないかもしれない。

FOXニュースの言うように4.8%という数字が出た場合、
当初はドルが買われるだろうが、
貿易戦争を避けるために需要を先食いしていたとすれば、
第3四半期(7-9月期)の数字は怪しくなる。
米長期金利を睨みながら、ドルの動きを注視したい。