「量」の減額を懸念する海外勢

 

「量」の減額を懸念する海外勢


FOMC金利引き締めを見送り、ドットチャートが下方にシフトしたことから、世界的に金利が低下し、株価が上昇した。「9月は米国株下落、リスクオフ」と信じた向きが米国株ショートを膨らませたが、あっさりと退場させられている。

日本の10年金利がゼロ%に固定化されることになったため、金利裁定を考える人は米金利さえ見ていれば良いことになった。米10年は1.60%を割り込もうとしており(こちらも、金利上昇を狙ったポジションが積み上がり、損切りを迫られている)、素直にとれば、ドル円のウリ材料となる。

昨日来、ドル円は調整局面にあるが、102円台後半から落ちていることを考えると、多少のリバウンドは想定内。101円から上は売り場となるだろう。

ボラティリティが落ちており、大きな動きはだんだん期待できなくなってきた。ドル売りなのだろうが、利食いをしっかりと入れ、レンジトレーディングをしっかりとしたい。

 

102円以下のストップ・ロスを付け、ドル円下落

102円以下のストップ・ロスを付け、ドル円下落


特にニュースも見当たらない中、ドル円は102円以下のストップ・ロスを付けて101.70円前後へと下落した。
ユーロ円や英ポンド円も下落している。

しかしながら、豪ドルは明日のRBA理事会議事録要旨発表を前に堅調。
0.7550前後が非常に固かった。EURAUDは下落しそうに見える。

NYで爆発があったこともあり、万が一に備えるとリスクオフポジションしかとれない。
消去法でユーロ円ショートが良さそうに見える。

 

徐々に焦点ボケ、レンジ取引へ

 


浜田内閣官房参与の発言により、ドル円は103.80円前後から103.37円へと急落、その余波もあり、上値追いに慎重になってきました。米側から、利上げに関して何らかのサインがあるわけでもなく、モヤモヤした気分を抱えながらのトレーディングになりそうです。

本日ISM非製造業の数字が焦点。市場予想は55。しかしながら、製造業と違い、この数字が決定的な影響力を持つとも思えない。

目先ドル円は、103円台を行ったり来たり、という展開になりそうだ。ポンドドルの買い戻しにも注目したいが、長期的にはやはり下がる通貨なので、何かの拍子に大きく下落するリスクを内包する。

黒田総裁講演をきっかけにドル円反落

 


黒田総裁講演をきっかけにドル円は雇用統計後の高値から反落しました。総裁会見は、9月21日の「総括的検証」について、一部で観測されたような緩和を縮小するような内容ではないと言明したものの、ヘリマネを明確に否定し、新しい政策についても示されず、従来の金利、量、質を更に掘り下げることが出来るとしたものだった。 ただ、それだけではもはや市場は納得しない。明らかに円安に相場を持っていける何かを欲しているようだ。

この程度のコメントで反落するということは、104-105円のゾーンを突破するには、新しい材料が必要ということだろう。目先は雇用統計後の調整が続くか。ただ、FRB高官から、明確に9月利上げを示唆するような発言があれば相場は変わるだろう。

雇用統計待ち

雇用統計待ち


毎月、第一木曜日は「雇用統計待ち」というタイトルになってしまう。
翌日の米雇用統計の数字が非常に重要だからだが、これは如何ともし難いものがある。

毎年夏の米雇用状況は若干悪くなる。
よって、エコノミストの予想も、少し低めの18万人。
これを上回るようであれば、ドル円は1-1.5円ぐらい吹き上がって取引されることになるし、少々悪くても(13-4万人程度であっても)、9月利上げはなしでも12月から利上げだろう、と解釈され、下がったとしても戻ってくるだろう。

問題は、6月の時のように、3.8万人と言った、全く予想外の悪い数字だった場合だ。
その時は、FRB高官が何を言ったとしても、12月利上げもないだろうと言う解釈となり、ドル急落となる。ただ、確率は低いだろう。

6-7割程度の確率で、予想どおりの結果、ドル円は105円近くまで吹き上がる。もしくはもっと高いレベルまで上昇してしまう可能性もある。数時前は、少しロングを持ってかけに出て見たい気もする。

米雇用統計

米雇用統計


これまで金融市場は、ジャクソンホールの結果をずっと待っていたが、ある意味期待通り、ゲームチェンジャーになった可能性がある。イエレン議長がややタカ派的講演を行い、CNBCのテレビインタビューでフィッシャー副議長が、米雇用統計を見てという前提ながらも、9月そして12月利上げの可能性を示唆した。

次は9月2日の米雇用統計が注目される。6月の時のように、極端に悪い数字が出なければ、そして20万人以上の期待を上回る数字であれば、利上げ確率がぐんと高まる。

FRB幹部が態度をタカ派的に変えたのは、世界経済の状況が好転しつつあることと関係があるだろう。新興国通貨不安は、今はなく、大統領選もトランプ氏は自滅している。利上げによる構造調整があったとしても、経済が耐えられる状況だろう。

ポジション調整相場、強いのはGBP

ポジション調整相場、強いのはGBP


ポジション調整相場であり、そうなると最も積みあがっているポジションが巻き戻されることになる。
ただ、それだけが理由のマーケットだが、実際GBPショートが積みあがっていることは事実であり、
ショートにしている理由がBREXITによる悪影響を先取りしていることだが、
実際の経済指標は悪化してないので(BREXITはまだ先の話)、
ジャクソンホールは英国経済とは全く関係ないが、ショートカバーのトリガーとなっている。

これは最終的には、GBP売りの絶好の機会になるはずだが、
EURGBPで最大0.83,GBPUSDで1.34前後まで捲られる可能性がある。
注意したいし、ジャクソンホール前はGBPショートを殺しに行くこと、
これぐらいしか出来ないかもしれない。