あまり材料にならない米雇用統計

本日は、米雇用統計。市場予想はNFP20.5万人、失業率4.9%。しかしながら、米雇用統計の数字で一喜一憂するマーケットは終わりつつある。良い数字が出れば、それなりに上がるし、悪ければドルは落ちるだろう。

イエレン議長が、金融引き締めは目先ないと明言しているので、30万人でも4月利上げはない。6月もない。市場混乱が収まるまでは、米国は金融引き締めには向かわないのだ。むしろ、年内利上げが1回あるかどうかということならば、実質的な金融緩和に入っているとも言える。ドルは上海合意もあり、戻り売りなのだ。

ユーロドルは、遅かれ早かれ1.15-1.20のレンジに移行すると思われる。少々、ドルショートユーロロングを持って雇用統計に臨んだとしても、大怪我はないだろう。おそらく、下げてもユーロドルは戻ってくるだろう。豪ドルも同様の展開か。GBPUSDだけは、Brexit懸念があるので、それほど上がらない。

ドル円はレンジ取引か。しかし、リスクは下方向だ。日経が年度初日から大暴落だが、2016年度が容易ならざる年度となることを物語っている。日経、ドル円ともに、下落リスク要警戒だ。