Brexitに対する世の中の見方は間違っている

様々なメディア、識者のコメント、セルサイドレポートを読み、世界観を再構築してみると、「主権」に拘る右派が、経済的利益を犠牲にしてBrexitに進んでいるのかと考えていたが、その見方は間違っているようだ。実態はイギリスが欧州を見限った、見捨てるということのようだ。

低成長地域と同盟をしててもしょうがない、英国は米国と距離を置き、欧州を見捨て、中国に近付いているのだ。欧州の今後の成長に対して相当悲観的に見ているのであろう。今後、只々没落していくだけの南欧はドイツに任せ、自らは中国とがっちりパートナーシップを組み、成長を維持したいのだ。

Brexitは確実となれば、GBPは下落するのだろうが、EURも「見捨てられる側」であり、売り通貨ということを再確認した。今後は、EURJPY,GBPJPYの戻り売りが王道か?

ドル円は、日本中がアベノミクスポジションを抱えているため、反発は難しく、そこに「介入するな」との米国からのメッセージがあった。115円以上は難しく、110円割れは時間の問題と見たい。