マイナス金利の影響、いったん落ち着く

マイナス金利を材料に、短期的にリスクオンに傾いた市場だが、昨日のNYあたりから落ち着いてきた。オプション市場では、日銀の発表前にオプションを仕込んでいた向きが相当多く、利食い売りは出てくるし、高値は追えない状況。

海外勢を中心に、短期的に強気に傾いた参加者は多そうだが、ポジション調整も一服したようだ。株価が戻っても、ドル円は戻らない。

このあたりで頭を整理する必要があるようだ。市場は短期的に、ドル円は上昇し、株価も上昇するリスクオン相場になることが当然だと思っているようだが、簡単にそっちの方向に行くこともないだろう。当面、120-123円ぐらいのレンジ相場だろうか。

ユーロドルは、ドラギ総裁が何を言っても下がらない。1.08-1.10レンジを上抜けするリスクシナリオにも本腰を入れて考えないといけない時期に来ているのかもしれない。