マイナス金利の影響を推し量るマーケット

先週金曜日、日銀が意表を突く金融緩和を行ったが、そのインパクトを冷静に推し量かる局面に来ている。教科書的には、マイナス金利は通貨安をもたらすところだが、121円台前半に乗せてからはすっかり小動きだ。

大局的に見れば、いかに日銀の緩和が意表を突くものであったり、効果的であったとしても、この数週間見てきたグローバルなリスクオフ相場は、もっと大きなところに根源を持っており、中国や新興国で、ひとたび何かあれば、0.2%の利下げは全く意味を持たないものになる。

とはいえ、目先はもう少しドル円のショートカバー、株価の上昇がありそうだ。明確に頭を作らないと、落ちる相場に確信は持てないかもしれない。11月から12月にかけて123円前後でもみ合ったような展開があるのだろうか。