材料難の中、原油安がコモディティ通貨を押し下げ

来週のFOMCまで、さしたる材料もない中、原油価格の急落を受けてコモディティ通貨が売られている。原油価格に関しては、OPECが原産合意できなかったことへの失望となっているが、OPECのあり方はかつてとは違ってきており、減産合意は不可能だ。

そもそも、OPECの敵は内部のサウジやイランではない。米国のシェール企業がターゲットだ。よって、減産するより、このまま生産を続け、シューエル企業を全て潰しに行っているのだ。その意味においては、原油価格が30ドルを割り込む可能性も低くはない。現実的にあり得ることとして、対処しよう。

その意味では、コモディティ通貨の先行きは決して明るくない。ドルカナダは現状レベルで逡巡しているが、北米市場が入ってくると、一段のショートカバーがありそう。