ECB前の調整相場

ECB前の調整相場の様相。しかしながら、1.0550以下にはバリアオプションが大量に控えているのがわかっているのに強引に付けに行けないとなれば、やはりセルサイド(証券会社等)のトレーディング力が落ちているからと考えざるを得ない。

モルガン・スタンレーは債券部の人員を大幅に削減する。ドイツ銀行クレディ・スイスはそうした部門から一切手を引く決断をした。当局が、金融機関の力を削ごうとしており、それが効力をもとうとしている。

来年の相場は上がる下がるではなく、米系証券等のリスクテイク能力が落ちて、動かなくなるというのが正確なのではなかろうか。その徴候は見え始めている。

ECB前に、シアサイドのバリアをきれいにするのかと思いきや、全く近づきもしないとなれば、リスクテイク能力低下の影響を真剣に考え始めないと行けないのかもしれない。

ユーロクロスは調整局面入。ECBが何か発表するまで、様子見か。