焦点ボケとなりそうな週、ISM製造業の數字に注目

先々週のECB、先週のFOMCとBOJ、こうした大きなイベントを終えて、今週はどちらかと言うとゆっくりとした週になりそう。毎月、第1週は米雇用関係の數字が多く発表され、米雇用統計が注目されるが、先週のFOMCで利上げしたい意向を強くにじませたことから、米雇用の數字が少々悪くても、あまり関係ないことになるだろう。

むしろ、本日発表のISM製造業景況指数の方が要注目か。50を割ってくると事件である。過去、ISM製造業の數字が50以下で利上げに踏み切ったケースはない。いくら、イエレン議長の意気込みが強くても、経済実態と離れた政策は取れないだろう。

また、ユーロドルは週末にイタリア紙にドラギ議長が次の理事会における追加緩和は決定事項ではないと発言し、市場が混乱している。おそらく、あまりにも素直に市場が反応したために、速度調整をしているのであろうか。しかし、最終的に大規模緩和し、そしてFRBは引き締め方向という大前提がかわらないので、ユーロドルの上サイドは限定的だろう。