ユーロ独歩安

米雇用統計で高値をつけたあとから、ユーロの独歩安が続いています。
昨日も、とりわけニュースのない中、ユーロだけが「快調?」に値を下げてますが、
一部のトレーダー達は首をひねっているようです。何が起こっているのでしょうか?

考えられる理由としては、米金融政策に対する見方の変化です。
米利上げの時期について、米雇用統計で「年内利上げなし?」まで弱気に傾いた見方が、
一昨日のダドレーNY連銀総裁発言やFOMC議事録で「6月も可能性としては残っている」まで振り戻されました。
これがユーロドルに大きく影響を与えたとも言えます。もう一つの理由としては、
イースター休暇前に利食いを先行させましたが、結局どう見てもユーロドルは下がるしかないので、
休暇明けは機械的にユーロショートを単に積み上げただけだったとも言えます。
休暇前に利食い、休暇後に再参入と実に単純ですが、事実はこんな簡単なところにあるのかもしれません。

また、こうして「上げ」「下げ」をやっているうちに、大事なサポートライン等を割り込んできたので、
テクニカル的には「トリプルトップ」だとか、「三角保ち合いを下抜けた」とかになってしまい、
テクニカルトレーダーの売りも誘ってしまったようです。

形から(チャートから)考えるに、三角保ち合いを下抜けしているので、
新安値更新が下値の最低限の目標となります。
仮に、このまま順調に下げ続けたとした場合、1.0462割れのあたりのプライスアクションには注意したいです。
1.03-1.04辺りには新規にバリアオプションがかなり構築されたようです
ただ、状況によっては、バリアも一気に突破されるかもしれません。
そうなると1.02からパリティが目標となります。

相場の焦点がユーロに集中しており、ユーロクロスの関係上、豪ドル等は動きが鈍いですが、
基本は豪ドル売りドル買いであり、ドル円に関しても、ユーロ円の影響はありますが、
ドル円はどちらかと言えば下値しっかりです。
ただ、ドル円に関しては、上値を敢えて買い進めるプレーヤーも乏しいことから、
積極的に参加し難いところ。基本はユーロドルショートのキープでしょう。

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