ジャクソンホールより、債務上限問題が重要か

ジャクソンホール待ちで、マーケットはほとんど動かない。

また、ジャクソンホールは過去何度か相場を動かしたとはいえ、
正式な金融政策を決める場所ではない。そこで、新しい政策を発表するということが間違っているし、期待している方もおかしい。

その意味では、ジャクソンホールは無風かもしれない。
何も出てこない場合、マーケットはこれまでのトレンドの継続となる。
すなわち、ユーロ高ドル安だ。

また、ジャクソンホール以上に難題がこの先待ち構えている。
米国の債務上限問題だ。経済的に米国に支払ない能力がないというわけではないので、
これは単なる手続き論なのだが、上院において民主党から8名の賛同者が必要であり、これはかなり難航しそうだ。

おそらくメキシコ国境との間の壁建設中止を債務上限引き上げの条件に持ち出したら、
トランプ大統領は妥協できるだろうか? おそらくできない。
よって、9月末を超えて政府機関は止まり、10月の雇用統計は発表されないかもしれない。

単なる手続き論ではあるが、これをきっかけに米国の格下げの話もあり、
マーケットはリスクオフのお祭りになる可能性がある。