日銀金融政策決定会合を控えて

 

先週末、日銀金融政策決定会合後のシナリオを複数用意し可能性を検討しましたが、大分議論も煮詰まり、更に情勢も変化してきましたので、一部の友人と再検討しました。

1 政策変更無し
ドル円即急落。

2 マイナス金利の-0.3%への深堀り、ETF買入れ年5兆円へ拡大、JGB買入れ年100兆円へ拡大
⇒現在80%のエコノミストはこの立場です、恐らくこのシナリオは先週末比「マーケットに一部織り込まれてきている」と考えられます。何故か、本邦2年債金利は先週末比約3-4bp(Basis Point、1bp=1/100=0.01)低下してきております。

この場合、インパクトは線香花火程度と先週末は申し上げましたが、恐らく現在では湿ったマッチ程度、場合によっては着火せず。直後に1円上昇、その後発表前の水準以下に沈没。

3 ヘリマネ(ヘリマネと呼ばない極めてヘリマネに酷似した実質ヘリマネ)策導入 ⇒円の信認低下、日本国債の格下げ(デフォルト判定もあり)、そして中長期的に実質金利の大幅低下を促進し大幅なドル高円安のキックオフ。

可能性ですが、3は残念ながら可能性は限りなくゼロとなりました。1が25% 問題は2です、75% 仮に2のカードを切るとマイナス金利政策の国内からの反発を考えると、金融緩和はほぼ限界に達すると思います。黒田日銀が緩和手段無く白旗なのか、猛毒の札束をばら撒くのか、明日の結果発表後からまた議論が白熱化するものと思われます。

さて、明日の発表時間と政策変更の相関を数値で解析出来ないか試みましたが、無理でした。残念です。

但し、結果発表の時間が12:36を過ぎると政策変更の可能性は40%となり、以後時間が経過するごとにその可能性は高まり、13:40を経過すると同可能性は66.7%まで高まるとお伝えしておきます。