豪ドル、NZドル堅調

 


豪選挙の結果、ターブル首相率いる保守連合自由党・国民党)、野党の労働党、いずれも下院で過半数となる76議席をを取れず、ハング・パーラメントの懸念が出てきた。
朝方、豪ドルは0.7450前後まで下落した。

しかしながら、その後豪ドルは大きく反発し、先週高値0.7500前後を突破し、現在0.7530前後で取引されている。NZドルも強い。
ユーロドルも、BREXIT後に1.05方向ではないかとの観測を裏切り、1.11台前半と比較的堅調を維持している。

特に豪ドルに関しては、人民元がしれっと6.67台へと下落している中でも強いのは要警戒である。
それほど、米金融引き締め路線が頓挫した影響が大きいのであろう。

先月の米雇用統計で雰囲気が変わった。
今週8日の数字は、非農業部門雇用者数17.5万人と、先月の3.8万人を考えると、比較的大きな数字が予想されている。
その前哨戦が前日のADPと、今週は米雇用の状況を確認する数字が続く。

利下げなしの方向に傾いているので、強い数字には、短期的とはいえ、ドル高方向に反応するだろう。
だが、そこはドル売りのチャンスを提供しそうだ。