6月もしくは7月利上げを打ち出したダドレーNY連銀総裁




FRBのコア3の一角である、ダドレーNY連銀総裁が6月もしくは7月の利上げを打ち出した。内容的には先のFOMC議事録の内容どおりであるが、これまで最ハト派の一人であったダドレー氏が利上げを支持するところに、FOMC内の変化を感じさせる。

マーケットはこれまで年内1回ぐらいの利上げ織り込みであった。「どうせ利上げできないでしょ?」という債券トレーダーたちの、ちょっと見下したような考えが反映されていた。

しかし、FOMC議事録では、6月と言う言葉が6回も入り、もしかしたら6月利上げと言う雰囲気から、特別なことがない限り6月(もしくは7月)に利上げという雰囲気になっている。

トランプ氏が有力な大統領候補になっていることがプレシャーとなって利上げを見送るのではないかという見方もあったが、今では、訳の分からない人が大統領になる前にきっちり仕事を済ませようという態度に見える。

そうなると、ドル円相場をどう見るか?これが難しくなっている。テクニカル的には大きなレジスタンスが110.50円あたりに見えるが、GW中に105円台を付けて以降は堅調である。よく見ると、105円への急落は最後の下げ波動に見えなくもなく、意外な堅調も考慮にいれると、目先まだ上昇するのではないかと思われる。