FOMC議事録とBrexit懸念後退で、動きやすくなったマーケット

FOMC議事録は驚きの内容。もちろん、経済の諸条件が許せばとの但し書き付きだが、6月利上げを明言したのは大きい。このところ、ロックハート氏等、地方連銀総裁が利上げの可能性に言及してきたが、『本気だったの?』という感じだ。

利上げとなれば、ドルは堅調だろうが、アセットマーケットは揺れる。米国株の動きは要チェックだ。米株が崩れるようだと、あっという間にリスクオフ局面となり、クロス円下落からドル円も落ちる。

Brexit懸念が大きく後退したが、残留が確定すれば、EURGBPは0.73前後、もしくはもっと下、0.70われもありうるところだろうか。EURGBPはまだ300-600ポイントぐらい下げ余地がある。しかし、世論調査の結果が再び拮抗するようであれば、EURGBPはまた0.80方向に戻ってしまうので、ニュースに気をつけたい。

ドル円は、米利上げが見えてきたことで、目先は堅調であろうが、リスクオフへの転換に注意することと、テクニカル的にここから上にはレジスタンスがかなり見られることにも注意したい。トレンドラインレジスタンスが110.50、一目均衡表の雲もその辺りだ。

豪ドルに関してだが、利下げを見込む金融機関が増えてきた。金融政策の方向性の違いがくっきりしており、豪ドルドルのショートは保持したい。