ドル円90-95円になれば介入せざるをえない(浜田内閣官房参与)

今週に入って、ドル円に強烈なショートカバーが入っている。GWの間に円が急騰するのではないかという懸念があったが、結果的にそれほど円高に進まなかったこと、弱い米雇用統計でもドル下落しなかったので、ドルに対する信任が循環的に戻ってきているかのようだ。

ドルが最終的に上昇する可能性は高いが、それは対ユーロや豪ドル、カナダドルに対してではないだろうか。ドルインデックスは底打ちのヒントを出しているが、インデックスの50%はユーロだ。ドル円の占めるシェアは大きくない。

浜田内閣官房参与が90-95円といったレベルにドル円が下落すれば介入せざるを得ないと発言しているが、介入レベルとしては適切なのではないだろうか。すなわち、購買力平価で95-100円が適正と現状では考えられているので、そのレベルを下回らないと、「円高」とはいえないと浜田氏は意識しているわけだ。

そうであるならば、現状レベルでの介入は考え難い。ドル円の高値掴みには気を付けたい。