雇用統計の影響力は小さくなっている

米雇用の状況は利上げを抑制する理由にはなっていない。もっぱら新興国市場等を支えるためにイエレン議長率いるFRBは利上げを抑制するのだ。よって、強い数字が出ても利上げの理由にはならないし、弱い数字の場合、利上げがもっと後ずれするのではないかという恐怖感をもたらす。よって本日のリスクは ドル下落方向、リスクオフ方向にありそうだ。

本日RBAが四半期レポートでインフレ見通しを大幅に引き下げた。これがさらなる利下げの思惑を呼び、AUDはあわや0.80?と思わせたレベルからかなり軟化し、0.70方向が見えてきた。今後の利下げ余地を考えると、0.65以下に行くのも時間の問題かもしれない。

本日の米雇用統計での注目点は、やはり時給、そして労働参加率だろう。時給があがり、しかも労働参加率が大幅に上がるようであれば、経済は大きく変わりつつあるといえる。基本、ドル円は戻り売り、クロス円も戻り売りか。