追加緩和、ヘリマネ導入をを催促する外人たち




「日銀、マイナス金利での金融機関への貸出検討」とのブルームバーグ報道から火がつき、ドル円は強異レジスタンスと考えられていた110円を突破し、110.74円前後まで上昇した。

今回のドル円上昇は、海外勢主導である。国内のアナリスト、トレーダーは、年初のブル・ベア拮抗した状態とは違い、ベア一色になっていた感がある。そこにルー米財務長官からの介入牽制があったため、円高已む無しという雰囲気であった。

ところが、円高を嫌う本邦金融当局は、必ず何らかの策を出してくるだろうと期待を強めたのが海外勢だ。実際、円高は受け入れられない。知恵を絞って出てきたのが、今回のマイナス金利での銀行融資案なのだろう。

これは、実現すれば、銀行経営を助けるのみならず、必要であれば、マイナス金利幅を銀行の負担なく、拡大させることを可能とする。悪くないアイデアであろう。

来週日銀がどう動くかが焦点だが、追加緩和はほぼ決定的だろう。日銀の金融緩和も新しいステージに入り、もしかすると、ここは絶好の円売りポイントかも知れない。