下がらなくなったドル円

材料面で、あまりにも円高材料が揃いすぎてしまったのであろう。長期プレーヤーはドル円ロングで捕まっているが、短期のプレーヤーはほぼ全員ショートで捕まったのだろう。

月曜日のモーニングサテライトを見たとき、為替の専門家でもないゲストが「まずは、どこまで円高が進むのか、ですね」と、円高に行くことが当然のごとく話をしていた。このタイミングで、何かがおかしいと気付くべきだったのだろう。

今年のドル円相場は、ブル・ベア拮抗して始まった。130円説の人もいれば、110円説もあった。結果的に円高論者が勝ったが、円高論者であっても110円程度を目処としていたはずだ。実際は、107円台まで行った。今年の年初から考えると、信じ難いほど円高レベルだ。 また、殆どの人は、円高への動きが始まっても、どこかで止まる、何処で反転するか、そうした議論がほとんどだったが、今はモーサテのゲストも、「何処まで円高行きますかねー?」と言っている。

底入れの可能性も含めて、真剣に考えたほうが良さそうだ。