ECBを受けてリスクオンだが、振れやすいマーケット

ECBの包括的緩和パッケージは、クレジットや金利専門家は高く評価しているようだ。出来る限りのことはやった感じがある。

しかし、為替マーケットは先を見るので、先の包括パッケージで、当面ECB金融緩和は見込めない。もしかしたら、今年はもう政策変更ないかもしれない。

その思いがあるので、為替市場では「材料出尽くし」ということでユーロが上昇している。しかし、6月にも米利上げの可能性があることや、欧州が金融を極限まで緩和している状態であることは事実であるので、ユーロドルを積極的に買うわけにも行かない。地味なレンジ相場が続きそうな予感がある。

一方ドル円は、明日の日銀待ち。原油価格が上がるとクロス円が上がり、原油価格が下がるとクロス円が下がるという単純な動きに終止しているが、明日でそれも変わるか。エコノミストは殆ど政策変更を予想してないが、一部は3末対策を確実に期待しているので、政策変更なければ、若干円高方向への動きがあるだろう。ETF増額等があれば、ドル円にはポジティブ。