注目は、明日の雇用統計ではなく、3月15日の日銀。

昨日の海外市場では、114.50円以上に一時ドル円は達したが、円買い戻しに113円台前半へと軟化した。本日の東京市場は、下値を試すかと思いきや、114.25円以上へと押し戻した。下げもキツイし、上げも強い。どちらが本トレンドか判り難い状況である。

海外時間は円高、日本時間では円安という繰り返しが続いている。

マイナス金利政策でも円安に向かわず、リスクオフ的な環境が続いていはいるが、このまま負け犬のままで黒田日銀が終わることはないだろう。負けはアベノミクスの終焉を意味する。策を練っているはずだ。

G20では、円安誘導に釘を刺された。すなわち、円に手を出すことはできない。しかし、日銀は株を買い増すことはいくらでもできる。株価さえしっかりしていれば、円高でも構わないのだ。

おそらく、次の日銀では、株の買い増しが決定されるのではないだろうか。現在年間3兆円程度の買いだが、10兆円以上、もしかすると20兆円近い買い増しを決定すれば、簡単に株価は戻るはずだ。官製相場とやゆされるかもしれないが、このままの株価だとGPIFも大きな含み損を抱える。それで選挙は戦えない。経済対策+消費増税先送り+日銀日本株大量買い、これが近いうちに出てくるのではないだろうか。もし、株価が急反発すれば、ドル円も下がらなくなってしまう。