突如やってきたリスクオン、どこまで続くか

昨日、東京早朝に112円台前半をつけたあと、突然リスクオンの世界が始まった。これは、予め予定されていたことなのか、それとも偶発的な動きなのだろうか。

ただ、多くのプレーヤーが考えがちなことは、このままの状態の株価、ドル円レートでは、当然3月末の決算はあまり良いことにはならないし、GPIFも10兆円近い含み損を抱えるだろうし、アベノミクスは終わってしまう。参院選で勝利を収め、同時となるか、時間をずらしてとなるかわからないが、衆議院選挙も勝たなければ、悲願の憲法改正は遠のいてしまう。

官製相場というと、聞こえは当然悪いが、権力者の意志を忖度した取り巻き連中が、何らかの動きを始める可能性はあるかもしれない。3末のマーケットにインパクトを与えたいのであれば、今月半ばに何らかの総合的な経済対策も出てくる可能性がある。

また、中国において、5日より全人代が始まる。中国の経済対策も同時に出てくる可能性がある。日中ダブルで何かが出てきたら、短期的にはマーケットインパクトは大きい。

あくまでも政治的スケジュールであるが、G20後のこうした流れを考えると、短期的にリスクオフに掛け過ぎるのは危険かもしれない。