さようならアベノミクス

ドル円の下げが加速している。イエレン議会証言は、ほぼ想定通りの内容であった。本日の円上昇の一番の理由は、東京市場が休場だったからだろう。日本人がいると、変な買いが出たり、介入等のうわさが出て、下がるものもすんなり下がらない。投機フローだけの市場は、理想的な動きを示すので、見ていて美しい。

その意味では、本日あまりにも下げ過ぎた場合、例えば110円を割り込んで行った場合、市場介入の言い訳に使われてしまうかもしれない。明日の東京時間は要注意である。首相官邸も必死だ。米国の非難を受けても、参議院選挙の前は使える手段をすべて使ってくるだろう。

勝負は本日のNY時間、どこまで下げられるか。下げ切らない場合は、いったん手仕舞いすべきだろう。

ただ、本日どこまで円高が進むかどうかも大切だが、全体像を考えると、アベノミクスは終わったと考えてよいだろう。金融政策を限界まで屈指した結果の相場大反転。仮に介入したとしても、売りたい人は山ほどおり、絶対に介入は失敗する。GPIFが(法的にはできないが)まず真っ先に為替ヘッジしたいと思うだろう。つまり、勝負は決している。115円以上はもうない。時間の問題で105円、そして100円テストだろう。