バズーカ2開始時点を下回り始めた株価

日経平均はついに1万6千円割れ。これまで日銀が行ってきた金融緩和は対処療法でしかなく、日本経済の根本治療ではないことがはっきりした。既に、金融政策は限界に来ており、策がない以上、今後じりじりと株安、円高が進む可能性が高い。

ただ、短期的に焦点となるのは、今晩のイエレン議長議会証言だ。失業率が4.9%である以上、利上げを完全否定もできないし、しかし、最近の金融市場の混乱をさらに助長するようなタカ派的発言もできない。極めて中立的な、歯切れの悪いものとなるだろうが、市場への一定の配慮が好感される可能性もありうる。

今回の円高は121円台から7円下げている。単純に売られ過ぎとも言える。イエレン議長が何を言おうが、いったん仕切り直しが必要かもしれない。また、高いところでドル円を売るチャンスがあるだろう。