日銀政策決定会合待ちのマーケット

先週は目まぐるしく乱高下した大変な1週間であったが、今週は基本的に日銀政策決定会合を待つだけだ。115円台に一時突入し、放置すれば110円方向にテクニカルブレイクしてしまう可能性がある。その可能性を消さなければならないので、もう政策変更なしという選択は取り難いだろう。本来は3月もしくは4月に追加緩和したかったかもしれないが、市場が壊れてしまったら元も子もない。

しかし、日銀前に120円とか乗せてしまうと、追加緩和の必要性がそもそもなくなってしまう。その意味では、120円前後は(日銀前という前提であれば)絶対売り、一方、円高方向に振れてしまえば追加緩和観測が高まるので(日銀前は)買ってもOKということになる。117円を割ることはなさそうだ。

今週はこの117-120円もしくは、117-119円ぐらいの狭いレンジでのモミ合いとなりそうだ。

FOMCが水曜日にあるが、市場の期待通りに緩和的な声明文が出てくるかどうかがポイントだが、FOMCは簡単に市場の期待に答えてくれるだろうか、そうでなければ瞬間リスクオフに傾くだろう。