イラン経済制裁解除

イランに対する経済制裁が解除された。サウジとイランの対立は決定的となり、不満を持つサウジは米国に怒りをぶつけてくるだろう。

年初からの資産市場の軟調は、背景にサウジの反乱があるのかもしれない。サウジが米国との密約関係を持ったのはキッシンジャー氏の時代、サウジは米国に原油輸出を確約する、そしてその決済はドルで行う。その見返りとして、米国はサウジの体制保証、他国から攻撃された場合守ることになった(とされている)。

サウジは、この怒りを金融資産市場で売却という形でぶつけているのではないだろうか。確かに原油価格が下がっているので、資産を現金化しなければならない。しかし、その必要以上に売っている可能性は低くない。

目先の反発局面は近そうにも感じるが、このマーケットは基本的に根深そうだ。