人民元安に歯止め、相場はいったん戻るが。。。

中国当局が必死にマーケットの混乱を抑えこみ始めた。まず、人民元が本日は昨日より高く設定された。また、サーキットブレーカーが一時中止となり、そのことを好感した買いが上海株を支えた。こうした状況に、ドル円やクロス円は瞬間一気に戻し、株式市場関係者は少し安堵したように見える。

しかしながら、人民元の下げが止まったら、マーケットは元に戻るのだろうか? 上海株を力づくで支えたら、もとの相場にもどるのだろうか。その辺りを誤解してはいけない。

なぜならば、中国の人民元切り下げや北朝鮮核実験が、下落相場の本当の理由ではないからだ。中国の成長が鈍化していること、世界経済に暗雲が漂っていること、それにも関わらず、FRBが年4回のペースで利上げすることが問題なのだ。

リバウンドを取りに行く相場ではないだろう。戻りの売り場探しか。