ユーロ円下落進行中

本日の東京マーケットでドル円やクロス円は戻りを試したが、結局売り場提供で終わった。今回の円高相場が中国発だとか、単なる年初のリスクオフだと思っていると、見通しを誤るだろう。ファンダメンタルズが円高を指し示し始めているのだ。

エネルギー価格の低下によって、日本の貿易収支に黒字が戻ってくる。資本収支は圧倒的に黒字、年金、生保のポートフォリオシフトは終わった。米金利が上がるからといって、更に買える余力のある投資主体は日本には少なくなっているのだ。個人が大きく資金シフト始めれば別だが、アベノミクスも既に3年経過し、色あせている。少なくとも、外人投資家は完全に興味を失っている。出て行くのみだ。

ユーロドルも、ドラギマッジック不発からの買い戻しも一巡しただろう。やっぱり金融政策が反対方向を向いている事実は変えがたいので、ジリジリユーロ安だろう。

結果的に、ユーロ円が大きく下落する可能性が高まっている。要注意か。