初日からリスクオフの2016年相場

中国Caixin製造業PMIは予想48.9を下回る48.2、上海株は初のサーキットブレーカーが発動され、世界的にリスクオフとなった。日経平均は582円安、中国CSI300は7%もの急落となった。

年初の動きは、その後の一年を象徴することも多い。今年は、リスクオフ、円高、株安に注意ということだろう。本日米ISMが発表されるが、予想49.0を大きく下回るようだと、リスクオフが加速しかねない。

あちこちで特集される2016年予想をみると、企業経営者やエコノミストには円安継続、株高継続という意見が多いが、アベノミクスが始まって3年が過ぎ、サイクルが一巡した感もある。一部には、かなりの円高、株安を見込む人も増えてきた。まさに真っ二つである。

最も重要なことは、外人投資家が日本への興味を完全に失いつつあることだ。安倍首相の所信表明演説にも何もない。来年には消費税増税が予定されている。日本株に投資する理由はほとんどない。

2016年はリスクオフに賭ける年と見たい。