年末前のポジションスクイーズ相場

大きなイベントはFOMCしかなく、材料的には難しそうだが、少し動きが出てきている。人民元が弱含んでおり、今年8月の動きを彷彿とさせている。また、原油安が進み、カナダやNOK,それに豪ドル等資源国通貨が下落している。

基本的には来週のFOMCでの米利上げは、既に織り込み済みであり、出尽くしということでドルが売られるリスクを先取りしているように見える。市場にドルロングが残っているのは事実であり、ファンダメンタルズ的な判断はともかく、目先はある程度のポジション調整が必要なように見える。

それを象徴するのがEURAUD。 EURAUDはECB前までは、1.50割れから下落スピードが速まり、1.43前後まで下落したが、今はEURの買い戻しが市場を席巻し、EURAUDも安値から900ポイント戻している。AUDUSDの下落は、全てEURAUDに説明がつくような感じだ。

多くの人が、ECB後も、結局は金融政策の方向性の違いは明確なのでドルは買いで、ユーロは売りと思い込んでいるが、年末年始の薄いマーケットはそうした思い込みを打ち砕くかもしれない。