がっかりな内容だったECB理事会

昨日のECB理事会は、ドラギ総裁による大規模緩和を予想していたマーケットを、反対方向に驚かせた。はっきり言って期待を煽り過ぎだったとしか言いようが無い。ドラギ総裁は市場の期待を必ず上回る答えを出してくるはずという「ドラギマジック」は、昨日で終わってしまった。ハシゴを外されたマーケットの反応は激しく、ユーロドルは安値1.0530前後から450ポイント近い上昇となった。

本日は米雇用統計が注目。市場予想はNFP20万人、失業率5.0%、良い数字であればドル高方向へ、悪ければドル売り方向に反応するだろうが、今月の利上げはほぼ100%近く織り込まれているので、良い数字であっても、反応には限界があるだろう。

たとえ良い数字であっても、市場の織り込む利上げペースが上がっていかなければ、ドルは継続的に上昇するのは難しいかもしれない。昨日のショックがあるので、ユーロドルが落ちたところは、押し目買いとなりそう。