週末前の調整モード

昨日の海外市場では、ドラギ総裁のハト派的な発言を背景にユーロドルは1.07前後を試したが、後が続かず、NY勢参入後の怒涛のコモディティ売りもあって、ユーロドルは最後にショートカバーを余儀なくされ、シドニー市場で1.0817前後まで上昇した。しかし、そこはいったんの売り場となった。

基本的に、金融緩和が見込まれる欧州と、金融引き締めに転じる米国という構図は簡単には変わらないが、ドラギ講演で1.07を攻めきれなかったということは、調整局面入りか。基本戻り売りだが、売りをキープするより、下がったところを買い戻したほうが効率がよいかもしれない。1.0750-1.0850ぐらいのレンジか。

気になるのが昨日のコモディティ価格下落である。なぜ昨日から始まったのかわからないが(ヘッジファンド45日ルールも関係ありそう)、コモディティ価格が下落するとECBはデフレを避けるため金融緩和を進めるし、米利上げがあれば、クレジットの悪い資源開発会社は資金がとれなくなる。

これがどこかの時点で総リスクオフ的なマーケットをもたらす可能性がないわけではなく、今後のマーケットを占うだろう。