日銀政策変更なし

注目の日銀は、あっさりと政策変更なし。FOMCが年内利上げを強く示唆したことや、鉱工業生産の数字が良かったこともなり、日銀は現状維持を決めた。瞬間ドル円は120.29円まで下落したが、待ち構えていた機関投資家の買いに121円台半ば近辺まで反発した。

しかし、会合後の会見では、黒田総裁は従来の説明を繰り返すのみであり、追加緩和の提案もなかったとのことで、じりじり円高方向にまた振れている。

FRBが本当に利上げ局面に入って行くならば、日銀が追加緩和しなくても、いずれドル円は上昇していくだろう。しかし、FRBの意気込みはともかく、現実の経済がFRBの利上げを許容できないかもしれない、というリスクは有る。だが、12月のFOMC及び、12月3日のイエレン議長証言まではドルは基本堅調推移であろうか。

本日は金曜日であり、また、ユーロドル等は大きく下落した反動から反発局面となっているが、テクニカルなものであり、時間の経過とともにまたユーロドル、ドル円でドルは反発していくのではないだろうか。