FOMC待ち

基本的にマーケットは小動き。FOMC待ちである。利上げに更に近づいた的な表現にはなるだろうが、12月利上げを明示出来るかというと、恐らくそれは出来ない。12月利上げに明確に反対している委員が少なくとも3名いるので、玉虫色的な声明文にならざるをえないだろう。

その結果、最初のアクションとしてはドル売りになるだろうが、ドル円が119円台に突入したところは、BOJに向けて買い場になるのではないだろうか。押しは深ければ深いほどよい。119円台前半が理想的。ユーロドルも最初の反応はユーロ買いドル売りになる可能性があるが、そこは戻り売りに潰されるだろう。

今週金曜日の日銀だが、政策変更はおそらくないだろうが、変更がない場合の市場のリアクションを考えると、もはや好むと好まざるとにかかわらず、政策変更せざるを得ないところにまで日銀は追い込まれているかもしれない。すなわち、政策変更なしとなれば、ユーロ円売りが市場を席巻し、ドル円は115-118円方向へと押し下げられてしまうことが明白だからだ。株価も当然下がる。すなわち、なにもしないということは、金融引き締めと同じ効果を持ってしまうだ。

もし、バズーカ3となれば、当然市場はお祭り状態になる。おそらく125円テストということになるだろう。エコノミスト的には明日木曜日の鉱工業生産が大きな試金石となりそう。これが予想以上のマイナスならば、日銀は緩和に踏み切らざるをえない。