ほとんど可能性のない、日銀追加緩和を待つ

先週金曜日の米雇用統計は非常に悪い内容であったが、市場全体既にリスクオフ局面が終わりつつあるという認識なのであろう。売り方の買い戻しがまさり、株もドル円も大きくリバウンドして終わった。しかし、これが新たな上昇相場につながるかといえば、それもなかなか難しく、レンジ感が一層強まっている。

毎年、米国株は10月に底打ちすることになっている。その意味では、リスクオフにも目先のタイムリミットは迫っている。だが、11月以降順調に上昇するためには、これから発表される企業業績を確認したいところだ。

日本では、日銀の追加緩和への期待が高まっている。追い込まれて緩和するなら、黒田総裁は先手を打つのではないかという思惑が、期待の全てである。少しぐらいはかのうせいはあるだろうが、現実的にはかなり難しいだろう。為替に影響があると、G20で問題になるだろうから、株式市場に直接効く政策、ETF買い切り10兆円のような政策を取ってくるかもしれない。

今週は、日銀の追加緩和があれば、それに追随し、なければ、失望売りにお付き合いするぐらいしか、これといったアイデアが浮かばない。今は様子見すべき時なのだろう。