ほぼ予想通りだった日銀短観

今回の日銀短観は、大手企業が中国の景気減速によりどの程度影響を受けているのかを図る意味で重要であったが、ほぼ予想通りの数字でインパクトに欠けた。しかし、先行きの数字は前回6月に比べ着実に悪化しており、景気の先行きに暗雲が立ち込めているのは事実だろう。

中国の製造業PMIは、予想より+0.1良い49.8。 予想よりすごい高めの数字を出した所に、中国側の意図を感じさせる。 Caixin中国PMI改定値は、前回47.0を上回る47.2となり、この数字を見て豪ドル等はショートカバーで上昇を開始した。

日経が、新規投資が入っているのか、順調に上昇。しかしながら、本日の米国株がしっかりしてこなければ、混乱は終わったと言い切れない。

米国株は明確な季節性があり、この9・10月に毎年下落するが、この下落で買っておけば来年の春先にかけて順調に上昇する。昨年は10月15日に底入れした。今年はどうなるかわからないが、月の半ばを過ぎてくれば買いに安心感が出てくるかもしれない。それまでは、まだリスクオフ局面を警戒したい。