サウジ通貨庁が大量の資金引き上げ

マーケットは膠着した状況が続いてます。今週は、米雇用統計が金曜日に発表されるのを始め、好不況の分かれ目50ギリギリにあるISM製造業、中国製造業PMI(公的数字)、日銀短観と多くの指標が発表され、基本的に「待ち」となりやすい。

本日FT1面にサウジ通貨庁が約8.5兆円の資金ブラックロックを始めファンドマネージャーから引き上げたことが報じられた。原油価格下落の影響で、財政負担が大きくなり、またイエメンでの戦争で資金が必要になったのであろう。この資金は基本的にマーケットには戻ってこない。また、原油価格の低迷が続くと、ますます資金流出が続く。原油価格下落が巡り巡って金融市場に影響を及ぼしていることが明らかとなった。

大きなVIEWで見て、投資の時期ではなく、投資回収のタイミングなのであろう。こうした時、金利差はあまり関係ない。米国は今年中にどうしても利上げしたいとFRBは言っているが、それでドルが継続的に上がるかどうかわからない。また、日銀のバズーカ3で日本経済が復活するとも思われない。

ここは、しばらく様子見だが、基本路線はまだリスクオフなのであろう。