本邦機関投資家の爆買い

本日のマーケットはリスクオフの雰囲気から始まり、実際上海株は3000を割り込もうかというところまで下がり、日経も17,415円まで下がった。しかし、この雰囲気を一変したのが、三井住友海上によるM&A。普通は、マーケットにインパクトを与えないように買い進めるものだが、どう見ても明らかに大量の買いを一度に出している。5000億円相当なので、かなりの金額である。

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三井住友海上以外の機関投資家も買っているのだろう。3共済によるリバランスは今月に集中する予定である。そのようなフローが見えているから、他の期間投資家も118円台を底と見て下値は積極的に円売りする意向のようだ。

9月は本邦企業にとっては上半期の決算期であり、特殊フローが出やすい。


全体的に見れば、リスクオフ環境であり、結局は円高に向かうのではないかとの意見が多くなってきた。オプションのリスクリバーサルも円コールにかなり傾いている。


しかし、アベノミクスは単なる理論ではない。理論を実際に実現させるための武器・弾薬がしっかり備えられている。攻撃を開始し始めたら、この攻撃が続く可能性が高く、下手なレベルでドル円を売り向かったりすると蜂の巣にされてしまうかもしれない。流れに逆らわない方が良いだろう。