FOMC議事録はハト派的だったが。。。

注目のFOMC議事録は、ブルームバーグが発表をフライングし、しかも少しタカ派的と誤って報道したため混乱したが、結局利上げへの議論がそれほど進んでなく、一部委員はインフレ率が高まらない限り利上げの必要なしとしたため、ハト派的と解釈され、ドルは軟化した。


しかしながら、市場のフォーカスは米利上げよりも、中国経済の減速、それに伴う新興国経済の不振に移っている。本日の日経平均が2万円を割り込んできたが、鈍感な日本の市場も新興国不振の深刻さにようやく気づき始めたようだ。

中国経済が軟化すれば、当然輸出企業の業績は落ちる。日本の輸出に占める中国の割合が2割で、それが1割減ってもGDPへの影響は0.2%というような、わかったような、実はまるでわかってないエコノミストの資産が出ているが、中国経済が本当に減速したらそのような規模ではない。アベノミクス全体が吹き飛ぶことになる。



中国経済の回復が確認されるまで、とにかく新興国通貨売り、資源国通貨売りだろう。主要通貨は、特にユーロドルは直感に反するうごきとなるので難しい。ドル円は戻り売だ。


昨日、原油在庫が予想以上に大きく、原油価格が下落し、ドルカナダが吹っ飛んだが、こうした動きは今後もまだまだ続く。