FOMC,CPI待ちのマーケット
本日はFOMC議事録、そして米CPIが注目される。米CPIについては、一部にインフレ率が上昇してこないことが利上げの障害と考えているプレーヤーが多く、
もし予想の-0.2%を大きく下回ってくるようであれば、多少のインパクトはあるかもしれない。
FOMC議事録に関しては、声明文中に"some"と一言入ったことが予想外となり、やや「タカ派」的と取られれてドル高の反応となった。
しかしながら、この"some"にどの程度の意味合いが込められたか、不透明な部分が多い。
議事録の内容が、このsomeの割には夕カ派的でないと取られた場合は、ドル売り材料になるだろう。
しかしながら、最近の主要通貨の膠着状況が象徴するように、米利上げより中国経済の減速、そして新興国不振が大きな材料としてクローズアップされてきている。
本日の上海株は、引けこそ+1.23%だが、一時大きく下げ、不安定さを露呈している。
議事録は大きな材料ではあるが、過去の議事録をもとに大きく動くのは難しいかもしれない。
どの程度、利上げについて話し合われたかが焦点と書くニュースソースは多いが、そこまで話し合われただろうか。そこまで行かないのではなかろうか。
よって、議事録だけを考えるとドル安材料になるのではないかと考えられるが、それで9月利上げが消えるわけでもないし、他にも新興国不安という材料もある。
大きくは動けないというのが最もあり得るシナリオか。