人民元は、その後6.40前後であまり動かないが、市場の動揺は続いている。

まず、直感的に思うのは、なぜ為替レートに手を出したか?

ということだ。普通は、経済対策を打つ。その資金のねん出が難しかったのか、それが効果的でないと感じたのか(おそらく、後者?)。 


人民元切り下げを事前に米国やIMFに通告してあったと思われることだ。そして、米国はそれを認めた。

米議会は人民元は本来3.5か4.0で取引されるべきで、あまりにも安い水準で取引されていると固く信じている。


それなのに、さらに人民元を安くするというのは、米議会の反発を考えると、とても割の良い手段ではない。

それなのにその手段をとり、しかも米政府が認めたということは、相当中国経済は悪いのではないかと推察される。

新興国通貨を売るのが、こうした際の手段。また、資源国通貨の売りもよさそうだ。

ZARやTRYは、日本人がロングをかなり持っている通貨であるが、ロングを持ち続けるのは危険ではなかろうか。

ドル円は、ドル買いをしたいところだが、いつ何時リスクオフ相場になるかわからない。

その際は、やっぱり円高になるだろう。