70歳女性、1億円超被害=仮想通貨購入詐欺で―岐阜

岐阜県中津川市の無職女性(70)が、仮想通貨「リップル」の購入費名目で1億1000万円をだまし取られたと、県警が5日、発表した。中津川署が詐欺事件として捜査している。

 県警によると、女性宅に送られたパンフレットには「第三者機関の監査を受けた国内初の取引機関」「100万円が1年後には200万円に、2年半後には500万円になる」などと書かれていた。同様の詐欺事件は今年、全国で発生しているという。

 女性宅に5月22日、「アイルズ」という投資会社名でパンフレットが送付され、約1週間後に同社社員を名乗る男から「今は金利が安い。リップルを買えばもうかる」と勧誘電話があった。

 女性は5月29日〜7月6日、山梨県内の郵便局留めで計4回、ゆうパックを利用し現金を送った。男からは「内容は『現金』と書かず、せっけんや書籍と書くように」と指示があったという。

 今月4日、さらに現金を送ろうとした女性が男と連絡が取れないことに気付き、同署に相談した。