本日はECB理事会

本日の焦点はECB理事会。
政策変更はないので、興味はもっぱら理事会後のドラギ総裁講演。
トランプ大統領からの「口撃」に対し
どのように答えるのかを聞きたいが、
昨日米国とEUの貿易交渉がなんとなく丸く収まったので、
雰囲気を壊すようなことは言わないだろう。

ユーロは三角持ち合いに入っている。
ドル円は上値が重くなっているが、
米国が113円や115円より上を許容しないという説を
信じる人が増えてきたからだろう。
それ以外の通貨ペアは膠着してしまっている。

何かあるとすれば、ドルカナダのダウンサイドぐらいだろうか。

人民元安値更新

オフショア人民元(CNH)の軟化が止まらない。
先日、当局者が「人民元の安定に務める」と発言し、
少し人民元が下げ止まったと思ったばかりの ところだが、
本日対ドル6.80に達した。

こうなると、ユーロ・ドルに 大きく影響する。
ユーロ・ドルは人民元バスケットの
大きな構成要素だからだ。
人民元が軟化するとユーロ・ドルも軟化する。
また、豪ドルも本日は好調な新規雇用の
数字を受けて0.7440前後まで上昇したのだが、
人民元の軟化をみてあっという間に値を崩した。

最近では、ドル円人民元の影響を受ける、
人民元下落を見て、反落しようとしていた ドル円も下げ止まった。
中国当局の暗躍で、ドル全面高だ。
10%の関税も、既に2%関税になってしまっている。

ドルが強い

ドル円が113円台に乗せてきた。
113円台半ばは何度か天井となったところなので、
いったんの利食い売り等は当然でてくるところ。
しかし、押し目がしっかりとサポートされるようになった。誰が相場を支えているのかよく見えないが、
しっかりしている。

ユーロ・ドルは一目均衡表の雲がのしかかってきた。
簡単には底入れ、上昇とは行かないだろう。むしろ、1.17台ではショートすべきだった。反省。

メイ政権も、ポンドドルも正念場を迎えている。
このピンチをしのげれば、
大きく反発する余地が残っているが、
意味不明な欧州との自由貿易圏設定は自殺行為だ。
ブレクジット支持の議員は仰天だろう。
政局を注意深く見ておきたい。
大きく動く可能性がある。

FOMC待ち

FOMC待ちのマーケット。少しドルはビッドかなという感じ。

本日のFOMCでは、0.25%の利上げはほぼ織り込み済み。
声明文の内容は、経済の現状を反映し少し強めながらも、
利上げを急ぐ印象は与えないだろう。
ただし、ドットチャートは少し上方シフトしそう。

FOMC後はパウエル議長の会見内容しだいかもしれない。
少しハト派的になる可能性があるので注意だろうか。
それでもドルは強そうに見える。

欧州の状況も一服、ユーロは調整局面入りか

欧州の状況も一服といったところか。
1.1500前後でユーロドルは明確に底打ちした感じがある。
高値1.2555前後から考えると、1000ポイント以上下落した。
その意味では、38.2%戻しでも1.1909、
あと200ポイントぐらいは余地があると考えても良いかもしれない。

月末のリバランスはユーロ買いとの噂もある。
この買い戻しの波に乗ってもよいかもしれない。
ドル円はユーロ円の影響をうけるので、素直に下がらないだろう。

イタリア大混乱だが、少しやりすぎか

昨日はイタリア国債が暴落し、
極端なリスクオフの展開となった。
しかし、イタリアの困難は今に始まったことではない。
再選挙になり、ポピュリストがより支持を伸ばして政権を樹立、
バラマキ的政策を増やし、
実質的にユーロから離脱しなければならなくなるという
展開を先読みしたのだろうが、先走りし過ぎている感じもする。

金利も2.76%前後まで低下したが、ストップ・ロスが
相当出たのであろう。少しパニックであった。
短期的には、少しリバウンドする展開を予想したい。

急速なユーロドル買い戻し

ユーロドルが急速に買い戻されている。
テクニカル的にはいったん底を付けても良いタイミングだった。
しかし、急激な買い戻しには少し違和感がある。材料的にはドル買いしかない。

しかし、迷ったときは相場の流れに逆らってはだめだろう。
流れの反対方向にいるのは勇気がいる。

ユーロドル売り材料しかないように見えるので、
ユーロが買い戻されたとしても、どこまであがるのか、いま一つわからない。
しかし、一月ほど、ドル買い相場が続いた。
少し利食い売りが入ってもおかしくはないだろう。