ジャクソンホールより、債務上限問題が重要か
ジャクソンホール待ちで、マーケットはほとんど動かない。
また、ジャクソンホールは過去何度か相場を動かしたとはいえ、
正式な金融政策を決める場所ではない。そこで、新しい政策を発表するということが間違っているし、期待している方もおかしい。
その意味では、ジャクソンホールは無風かもしれない。
何も出てこない場合、マーケットはこれまでのトレンドの継続となる。
すなわち、ユーロ高ドル安だ。
また、ジャクソンホール以上に難題がこの先待ち構えている。
米国の債務上限問題だ。経済的に米国に支払ない能力がないというわけではないので、
これは単なる手続き論なのだが、上院において民主党から8名の賛同者が必要であり、これはかなり難航しそうだ。
おそらくメキシコ国境との間の壁建設中止を債務上限引き上げの条件に持ち出したら、
トランプ大統領は妥協できるだろうか? おそらくできない。
よって、9月末を超えて政府機関は止まり、10月の雇用統計は発表されないかもしれない。
単なる手続き論ではあるが、これをきっかけに米国の格下げの話もあり、
マーケットはリスクオフのお祭りになる可能性がある。
通貨はジャクソンホールまで様子見、暗号通貨にはヘッジファンド本格参入
減税案について、トランプ政権幹部と共和党側が基本的に合意したとのニュースで米国株が高騰したが、日経は50円高。
イオンはさらなる値下げを発表、イオンの三宅執行役は「インフレターゲットを意識しながら価格を決める小売業はない。
我々は顧客のニーズだけを見ている」と日銀を完全に無視した発言。
日経の紙面を見ても、不動産価格に対してネガティブなニュースをベリタス1面に持ってくるなど、アベノミクス失敗に備え距離を置く姿勢がアリアリ。
こうなるとデフレの日本、インフレのある諸外国の差は、理論的には円の上昇でアジャストされる。
中銀のもたらす過剰流動性でインフレは起こらない。
しかし、どこかに投機が行く。
ヘッジファンド勢が、ついに暗号通貨を無視出来ず、本格参入してきた様だ。
ITバブル最終局面と同様の様相になってきている。
ジャクソン後に本格的にドル安だろうか。
ジャクソン待ち。
北朝鮮問題への懸念が少し和全くの膠着状態。
ジャクソンホールという大きな材料を控え、動き難いマーケット。
ユーロドルの1週間変動率は、ジャクソンホール超えとなり少し上昇しているが、
現時点では何もアクションを起こすことはできないので、待つしかない状況。
通常のFOMCやECBであれば、そこで離される内容をある程度予想し、
それを売買材料にも出来るが、ジャクソンホールは金融政策が話し合われる正規の場でも無いので、
何が出てくるかは全く予想がつかない。
メディアは低インフレの原因について話し合われるのではないかと予想しているが、売買の材料にはできない。
昨年は「シムズ理論」がジャクソンホールでは話題となった。
今年も何か新しい理論がでてくるかもしれない。