通貨はジャクソンホールまで様子見、暗号通貨にはヘッジファンド本格参入
減税案について、トランプ政権幹部と共和党側が基本的に合意したとのニュースで米国株が高騰したが、日経は50円高。
イオンはさらなる値下げを発表、イオンの三宅執行役は「インフレターゲットを意識しながら価格を決める小売業はない。
我々は顧客のニーズだけを見ている」と日銀を完全に無視した発言。
日経の紙面を見ても、不動産価格に対してネガティブなニュースをベリタス1面に持ってくるなど、アベノミクス失敗に備え距離を置く姿勢がアリアリ。
こうなるとデフレの日本、インフレのある諸外国の差は、理論的には円の上昇でアジャストされる。
中銀のもたらす過剰流動性でインフレは起こらない。
しかし、どこかに投機が行く。
ヘッジファンド勢が、ついに暗号通貨を無視出来ず、本格参入してきた様だ。
ITバブル最終局面と同様の様相になってきている。
ジャクソン後に本格的にドル安だろうか。
ジャクソン待ち。
北朝鮮問題への懸念が少し和全くの膠着状態。
ジャクソンホールという大きな材料を控え、動き難いマーケット。
ユーロドルの1週間変動率は、ジャクソンホール超えとなり少し上昇しているが、
現時点では何もアクションを起こすことはできないので、待つしかない状況。
通常のFOMCやECBであれば、そこで離される内容をある程度予想し、
それを売買材料にも出来るが、ジャクソンホールは金融政策が話し合われる正規の場でも無いので、
何が出てくるかは全く予想がつかない。
メディアは低インフレの原因について話し合われるのではないかと予想しているが、売買の材料にはできない。
昨年は「シムズ理論」がジャクソンホールでは話題となった。
今年も何か新しい理論がでてくるかもしれない。
ユーロドル高値を維持できず
バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者とその反対派が衝突する事態となったが、トランプ大統領はその問題への対応が疑問視され、その上「戦略・政策評議会」と「製造業評議会」の2つを解散させた。
その報道を受けて以降はドル独歩安となったが、ドル安も長続きせず、ユーロドルは再度1.1700を割り込む展開となっている。
1.1680辺りを割り込んでいくと、天井形成となりそうだが、手前の買いも厚いので、注視したい。
この数ヶ月、ユーロドルの再評価ともいえる動きとなっていたが、1.1680を割り込んで下落すると、一旦天井形成となりそうだ。
欧州も金利をどんどん引き上げていく状況でもない。
1.1680を巡るユーロドルの攻防が、今後のマーケット全体を決定するポイントになりそうな予感がする。
マティス国防長官の発言も変化
加熱する北朝鮮情勢。
これまでトランプ大統領が過激な発言を行っても、周囲(ティラーソン国務長官、マティス国防長官)は冷静な発言に終止してたが、マティス国防長官の発言は明らかに変化している。
マティス米国防長官は、北朝鮮がグアム攻撃の用意があると表明したことを受けて、9日、北朝鮮に関する声明を発表、
「体制の崩壊や国民の破滅につながるような行動を考えるべきではない」と警告、
米国と同盟国は「世界で最も精密で、強力な防衛力と攻撃力を持っている」
「北朝鮮が何をしても米国にはかなわず、軍拡競争や軍事紛争にも勝てないだろう」とけん制した。
北朝鮮はグアム攻撃計画を8月半ばまでに用意すると発言。
計画が発表されると、一段とリスクオフが進むだろう。
また、米側も反応せざるをえない。
もうすでに、チキンレースはヒートアップしすぎて、もう戻れない地点を通過しているのかもしれない。
ドル円ショートを維持したい。