FOMCの声明文待ち

昨日のユーロドルは1.1712まで上昇、その後は調整局面となっている。

死んだと思われたオバマケア見直し法案の審議開始が決まり、米長期金利が上昇した。
ただ、法案をどの様に見直すかについては合意はなく、上院を通過するかどうかは依然として不透明だ。

脳腫瘍の血栓除去手術で静養していたマケイン上院議員が駆けつけたことで、法案の審議が始まることになったが、マケイン氏自身は「このままの法案では、私は反対する」と言っている。

目先は、FOMCの声明文の内容がどうなるかだ。
バランスシート縮小に向けて、どの程度踏み込んで来るかだが、先行きの金利がそれほど上がりそうもないニュアンスがあれば、ドルはそれほど上昇できない。
何はともあれ、FOMC声明文に注目したい。

ロンドン、NY休場。火曜日以降のマーケットを先取りか

本日は、ロンドン、NY市場とも休場。
恐らくあまり動意のないマーケットになると思われるが、AIの発達により、市場が休場でも為替マーケットはある程度流動性を保ちながら、しっかり動くのが近年のマーケット。

先週金曜日のマーケットは、この3連休を前提にポジション調整相場となった。
よって、休場とは言え、本日から火曜日以降のマーケットを織り込み始める。
ユーロドルが下げ切らなければ、また買いが入ってきそうだし、ドル円に関して言えば、下値は本邦機関投資家からのオープン外債投資に絡む買いオーダーが厚いとは言われているが、「ロシアゲート」疑惑も再び再燃しそうで、積極的ロングも取り難い。

特に、コニー前FBI長官の議会証言が30日以降、どこかで行われる。
爆弾発言があれば、相場は荒れる。そうであるならば、あまり積極的にドル円も買い難い。

原油価格下落、短期的にはクロス円に調整圧力

G7を週末に控え、しかもロンドン、NYは3連休、ポジション調整圧力がかかりやすい。
特に、トランプ氏娘婿のクシュナー氏が捜査対象との報道もあり、この週超えで決定的なニュースが出てきた場合、大変なことになってしまう。

国内のトレーダーは堅調なNY株を見て、ドルの押し目買いばかり考えているようだ。
この2-3週間は、リスクオフのニュースがあっても徹底的に無視されてきた。
だが、クシュナー氏にもしものことがあったら、ドル円は撃沈するだろう。
これは大きなリスクだ。

米国株は堅調だが、為替マーケットのトレンドはドル安に成りつつある。